一般社団法人 出版文化国際交流会 Publishers' Association for Cultural Exchange (PACE), Japan 本文へジャンプ


第17回リガ国際図書展

報告:田志口 克己(東海大学出版会)



名  称
The International Book and Publishers Exhibition “Baltic Book Fair 2014”
会  期
2014年2月28日(金)〜3月2日(日)
主 催 者
国際見本市社 BT1
会  場
Kipsala International Exhibition Centre(チープサラ国際センター)
入場時間
10:00〜18:00 (最終日は10:00〜17:00)
開催地
リガ市(ラトビア共和国)
参 加 国
5ヶ国(ラトビア、リトアニア、日本、ロシア、ウクライナ)
出展ブース総数
64
展示面積
日本ブース 24m2
入場者数
14,961名(日本ブースへの来場者数:1,685名/初日:355名、2日目:768名、最終日:562名)
入 場 料
1€

(ただし、シニア、障がい者の方はIDの提示で無料に、また7歳以下の子どもも無料となる。また併設された別会場で開催されていた「Skola2014(学生のための入学・就職フェアのようなイベント)」の参加者もチケットの提示で無料となっていた。)


はじめに
 この度、2014年2月28日から3月2日までの3日間、ラトビア共和国のリガ市で開催された「バルティック・ブックフェア2014(Baltic Book Fair 2014)」に「国際図書展専門家」として派遣され、貴重な体験を得られた。そこで同ブックフェアの様子や現地で知り得た情報を報告し、派遣専門家として現地で行った任務を紹介する。

 

事前準備
 派遣の概要が固まった段階で、まず下調べを行った。過去に派遣された方が、一般社団法人出版文化国際交流会(Publishers’ Association for Cultural Exchange,Japan:PACE)が発行した「世界の国際ブックフェア―現場からの報告 No.17 2008年度」、同じくPACEのWebサイト「世界の国際ブックフェア 現場からの報告(2008〜2013年)」や、一般社団法人大学出版部協会発行の『大学出版』で詳細に報告をされており、これらを拝読した。報告者の一人である東京大学出版会の依田浩司さんは2006年にラトビアとともにバルト三国の一つであるリトアニアで開催された「第7回ヴィリニュス・ブックフェア」に派遣されており、その報告書からは特に有益な情報を得ることが出来た。

 

展示書籍の選書
 事前の準備の一つに、日本ブースで展示する書籍の選書があった。これは打合せでPACEを訪問した際に、「大学出版部協会からの派遣にあわせて、加盟社の書籍を展示し、アピールしては」というご提案をいただき、その選書を任された。出展点数は15冊程度で選書にとても苦心した。これは32の加盟社の多数の書籍の中から厳選する必要があったからだ。最終的には、「外国人・一般向けを念頭に、ビジュアル的で日本的なもの」をキーワードに選書を行った(資料参照)。その後、各出版部から書籍が集約され、大学出版部協会国際部会長の後藤健介さんに作成していただいた英文パンフレットとともに、PACEからラトビアに送られた。

 

ラトビア共和国
 ラトビア共和国(Republic of Latvia)はヨーロッパの北東に位置し、ロシアと隣接し、リトアニアとエストニアを含めた3ヶ国でバルト三国と呼ばれる。面積は約6.5万km2で日本の約6分の1(日本の九州と四国を合わせた面積よりもやや大きい)ほどで、人口219万人(2013年7月時、ラトビア内務省)、在留邦人は43名(2013年10月時)が暮らしている。首都のリガは、人口約70万人のバルト三国の中核都市である。旧市街と呼ばれる場所は中世の面影を残した観光地で、1997年にユネスコ世界文化遺産に登録されている。日本とは、神戸市とリガ市、北海道東川町とルーイエナ町が姉妹都市となっている。
 使用言語はラトビア語を公用語としているが、都市部では多くのロシア語系住民がロシア語を使用しており、実際にロシア語を耳にすることもあった。
気候は、バルト海に流れ込む暖流のために、高緯度(北緯56度58分/カムチャッカ半島の付け根とほぼ同緯度)のわりには、寒さは比較的緩やかで、過去3年間の年間平均気温は17度、夏の暑いときには30度を超える日もある。12月から3月にかけては氷点下の日が断続的に続き、最低気温がマイナス20度以下になる日もあるとされていた。しかし今年のラトビアは暖冬と言っても良いほど当地としては暖かく、派遣中に一度も雪を目にすることはなかった。

 

到着
 成田国際空港からヘルシンキ・ヴァンター国際空港(フィンランド)を経由して、目的地のリガ国際空港に到着した。到着ゲートの先で、在ラトビア日本国大使館の上薗正幸書記官に対面することができた。
 初めて降り立ったラトビアの地は、夜の闇に包まれていたが、市街地に近づくにつれ街灯に照らしだされてくる街の景色はとても綺麗だった。

 

図書展前夜
 図書展の前日が準備・設営日にあてられていた。展示用の荷物(書籍、ポスター他)を積んだ車に同乗させていただき、会場に向かった。会場のチープサラ国際センター(Kipsala International Exhibition Centre)は、リガの中心街から ダウガヴァ川(Daugava River)を挟んだ対岸のチープサラ島にあり、ここは大型施設が立ち並ぶ産業地区となっていた。いくつかのブースではすでに設営を始めていた。

 

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写真1 図書展の会場となったチープサラ国際センター

 

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写真2 左)会場の奥まったところに作られた日本ブース。 準備日とあって照明も限られ薄暗い。 右)展示用書籍や案内チラシの入ったダンボール。

 

準備
 上薗さんにブースでアテンドしていただく在ラトビア日本国大使館現地職員のエリーゼ・スプリザーネ(Elize Spridzane)さんを紹介していただいた。エリーゼさんは名古屋の大学で日本語を学ばれており、流暢な日本語を話された。
 日本ブースは会場の奥に位置していた。車から荷物を運び入れ、什器のレイアウトから始め、続いて本の展示に取りかかった。作業の途中、アルバイトとしてアテンドの手伝いをしていただく地元ラトビア大学(3年生)のビクトリア・グディナ(Viktorija Gudina)さんと、同じくラトビア大学(卒業生)のグンタ・ルベナ(Gunta Rubene)さん、ザリアナ・ジャルジャウスカ(Zarjana Zarzavska)さんが加わり、スタッフ全員がそろった。
 本の展示は、ジャンルごとに並べ、来場者の興味が高いと思われるコミック、児童書、日本の風景写真集を左右の出入口に近い棚に配置した。なお、PACEの計らいで、棚の一角を大学出版部協会のコーナーとして、15冊の書籍を冊子・チラシとともに展示した。
 スタッフ全員で手分けして作業を行い、当初の予定よりも早く準備を終えることができた。

 

写真3  左)準備のととのった日本ブース。モニターでは日本を紹介する映像がながされた。右)分野ごとに並べられた本。

 

初日
 図書展初日は曇り空の肌寒い朝から始まった。今回の図書展にはラトビア、リトアニア、ロシア、ウクライナ、そして日本の5ヶ国から64のブースが出展しており、開会に向けて準備が行われていた。私たちも最終の確認を行い開始の時を待った。

 

写真4  会場内に掲示されたイベントの看板。右半分がバルティック図書展の案内で, 左半分が同時に開催されていた学校関連のイベントの案内。

 

開会
 時計の針は開会時刻の10時をさしていたが、開始を告げる案内は聞こえなかった。来場者が押し寄せてくることもなく、静かな始まりとなった。程なくして会場に設けられた中央ステージの方向から音楽が流れ、拍手をする音が聞こえてきた。それが始まりの合図となり、来場者の姿が見えはじめた。オープンニングのイベントは残念ながら見ることが出来なかった。

 

来場者の反応
 最初は遠巻きに眺めていた来場者も、日本ブースにやってきて、興味深そうに本を手にとり、表紙を眺め、うなずいたり、驚いた表情をしたりと、様々な反応をしていた。展示する本はすべて日本語もしくは一部英語で書かれたもので、日本語はもちろん英語で読み書き出来る人の少ないラトビアであるにもかかわらず、本を購入したいという申し出る方が多かったことは印象的であった。
 当初予想したとおり、コミックや日本の風景写真集が一番人気で、続いて日本の食べ物や日本語学習の本、能や歌舞伎などの伝統芸能を紹介したものが人気であった。残念ながら大学出版部協会の棚は人気が高いとは言えないが、機械(自動車)や、室内照明、東洋医療(指圧など)について書かれた専門的な内容の本を求められる方も多数いた。

 

写真5 大学出版部協会加盟社の出展書籍がまとめて展示された。

 

図 写真5の書籍と一緒に並べられた大学出版部協会加盟社の出展書籍の内容チラシ(左)と、
大学出版部協会の英文カタログ(右)

 

人気の折り紙
 今回の図書展でもスペースを設け来場者向けに「折り紙教室」を実施した。各国の図書展で人気のようで、多くの方が、首を捻りながら折り紙を折り、出来上がった時には思わず悦びの声をあげていた。 なお、アンケートに答えていただいた来場者には、国際交流基金で用意していただいた折り紙をプレゼントした。こちらもとても評判が良かった。

 

写真6 左)子どもから大人まで大人気の折り紙。右)鶴や蝶を折った見本と、折り紙に折り方の説明書。

 

初日を終えて
 バルティック国際図書展では日本の東京国際ブックフェアのように、関係者向け・一般向けのような日によって対象者を区分けせず、誰でも来場可能だった。入場料は一人1€(日本円でだいたい143円)で、7歳以下の子どもや、シニア・障がい者の方はIDの提示で無料となっていた。
 初日は平日の金曜日ということもあり、開会直後の来場者数は少なかったものの、時間がたつにつれて増えていき、最終的に日本のブースには355人の来場者数があった。

 

写真7 熱心に本を手にとり頁をめくる来場者の様子。

 

2日目
 図書展2日目の朝もどんよりとした曇り空だった。週末の土曜日の今日は、沢山の来場者が予想された。実際、開場してすぐに家族連れや学校の友だち、カップルなど沢山の来場者があり、日本ブースには前日の2倍を越える768人が訪れた。
 イベントブースではこの日も終日トークショーやサイン会などが行われていた。学生などの若年齢の来場者が多く、アニメのキャラクターの表紙を見つけてブースに飛び込んでくる場面を何度も目にした。また、前日にも増して折り紙教室は大人気で、アテンダントのグンタさんには一日中折り紙の先生をしていただくことになった。
 来場者への対応の合間に交替で場内を見て回った。どのブースも沢山の来場者で賑わっていた。「Janis Roze」「Valter un Rapa」等の国内大手の書店が会場の入口から中央部にかけて日本ブース(24m2)の4、5倍の大きなスペースに店舗を設け、販売を行っていた。
 この日は在ラトビア日本国大使館の多賀敏行特命全権大使が日本ブースを訪問され、スタッフの労をねぎらわれた。2日目で少し疲れもみえたスタッフ全員気が引き締まる思いがした。
会場には64のブースが設けられていたが、私が一番興味をもったのは「GRAMATU MAINAS PUNKTS」(BOOKS EXCHANGE POINT)という名前のついたブースだった。このブースでは本と本の交換が行われており、持ち込んだ本と同じ数だけの本がもらえるという仕組みだった。「ラトビアでは本(とパン)はとても大切にされ、決して処分するようなことはない」のだと、後から話を聞いた。

 

 

写真8 (上段)地元の大型書店のブースと,熱心に本を探す来場者の様子。(下段)本の交換がされていた 「GRAMATU MAINAS PUNKTS」のブース。

 

最終日
 これまでの苦労をねぎらうかのように、雲の合間から光がさしこみ、暖かく感じる朝だった。
最終日は来場者の出足が悪く、パラパラといった状況であった。前日までの2日間の来場者の累計は1,123人で、当初目標としていた来場者数1,500人を達成するには少し心細い始まりとなった。
 しかし、そのような心配をよそに、次第に来場者の数は増えていった。折り紙教室はこの日も人気で、事前に用意していたプレゼント用の折り紙は閉会の時間よりも早く無くなりそうな勢いだった。

 

撤収作業と図書の寄贈
 閉会時間までブースで対応をし、来場者がいなくなってから撤収作業を行った。単純に本を箱詰めするだけであったが、あれほど展示の際に苦労したことが嘘のように、あっという間にダンボールに収められていった。
 今回出展した本は図書展最終日の翌日(3月3日)に、リガ市内にあるリガ文化学校にすべて寄贈された。同校は公立のセカンダリースクール(日本の小中高等学校が一つになった学校)で、日本語が第三外国語として高校生を対象に3年間、日本人教師によって教えられている。
 これで図書展の任務はすべて無事に終えることができた。スタッフ全員ほっとした様子で、片付けが終わり空っぽの棚だけになったブースの前で記念撮影をした。

 

写真9  左)撤収作業後のブース。右)ほっとした顔で記念撮影したメンバー(左から上薗さん,エリーゼさん,ザリアナさん,グンタさん)。

 

図書展を終えて
 最終的に日本ブースへの来訪者総数は最終日の562人を加えて、3日間で1,685人 (図書展全体では14,961人)となり、当初の目標数を上回ることが出来た。この数を他のブックフェアと単純に比較して判断することは出来ないが、多くの人がほぼ読むことも、購入することも出来ないにもかかわらず、日本の本に興味をもって見てくれ、日本のことを興味深く話しをしてくれたことをうれしく思った。またラトビアの人たちが本をとても愛し、大切にしていることに感動を覚えた。後で分かったことだが、元々ラトビアでは毎月各地で様々なイベントが行われ、その中には本がメインのイベントもあり、例年行われるBook Fairが今年度は「Baltic Book Fair」として開催されたとのことだった。Book Fairは特別なものではなく、なじみのイベントと知り、これからもこのイベントが続くことを願い、会場を後にした。

 

市内書店・出版社視察
 図書展が終わった翌日はリガ市内の書店(3店)と出版社(大学出版部2社、大手出版社2社)を訪問した。これは事前にPACEを通じて在ラトビア日本国大使館に訪問先の選定とアポイントをお願いしていたものである。以下に訪問先について簡単に紹介する。

 

書店
@GLOBUSS:
 リガ市の旧市街に位置し、Valnu通りにある比較的大きめの書店。書籍、雑誌、新聞が売られており、書籍の中には洋書(国外)の取り扱いもあった。

 

AVALTERS UN RAPE:
 Valnu通りと交差するTeatra通りに面するビルにある老舗の書店。ビル内の3フロアが売場となっていた。
一般向けから専門書まで幅広い分野の取り扱いがある。リガ市内に複数の店舗を有する。

 

BZVAIGZNES GRAMATNICA OUTLET:
 ラトビアの大手出版社ZVAIGZNE ABC PUBLISHERSが運営する書店。Valnu通りにあり、売り場面積はさほど大きくない。表の看板にはOutlet、Letakとあり、本を格安で販売していた。店内には村上春樹の『海辺のカフカ』他の英訳版が売られていた。

 

写真10 左)ショーウインドウに並べられた本。右)村上春樹の『海辺のカフカ』(英語版)。

 

出版社
@Riga Technical University Publishing House:
 リガ市旧市街に位置するリガ工科大学の出版部門。校内にオフィスと、印刷・製本部門を備える。同じく店売部門も備え、学生が直接購入出来るようになっていた。面談いただいたのはディレクターのNatalija Cinaさん。その他スタッフにはデザイナーと秘書の女性が1名ずつ、印刷担当者が6名で運営されていた。編集作業に関してはすべて外注し、出版はすべて著者から制作費をもらう受託のかたちで行う。1年間に、工学から医学、経済学等のジャーナルを1タイトルにつき3〜4回、教科書を中心とした書籍を30点前後各300部刊行している。

 

写真11 建物の老朽化で移転予定のリガ工科大学の概観(左)。大学内にある店売所(中)。(右)印刷・製本室の様子。

 

AZVAIGZNE ABC PUBLISHERS:
 Krisjana Valdemara通りという大通りにあり、先に訪問した書店Bの他にリガ市内だけで八つ店舗を有する出版社。面談いただいたのは同社代表のVija Kilblokaさん、外国語書籍部門マネージャーのUna Orinskaさん、版権部門マネージャーのMarite Gulbeさんの女性4名。訪問したオフィスビルでは編集部門とセールス部門がそれぞれ別のフロアで業務を行い、1階フロアはショップとなっていた。創立から20年あまりで、1,000点を超える刊行点数があり、一般向けの書籍の他にも、数多くの子ども向けの教材を出版しているのが特長的だった。

 

写真12 (左)子ども向けの教材が多数並べられていた。(右)入口すぐのレジスペース。

 

BThe University of Latvia Press:
 ラトビア大学(学術)出版社。ラトビア最古(1919年創立)の国立大学であるラトビア大学の出版部門。オフィスは大学から少し離れたさほど大きくはないビルの1フロアにかまえていた。面談いただいたのは、編集長のLeva Zaranさんと、Anna Smiteさん。オフィス内を、デザイン室からはじまり、編集室に、販売部門までの各部屋を見学させていただいた。ラトビア大学は社会科学から医学まで13の学部の他多数の研究所を有するラトビア最大の大学で、人文科学の学科の中にはアジア文化を教える課程があり、日本語も教えられている。出版部ではこれらの学部に対応した学術専門書を出版しており、リガ工科大学と同様に発行部数は300部程度ということだった。

 

写真13 編集長のLeva Zaraneさん。

 

CJanis Roze Publishers:
 リガの中心部から車で30分ほどの郊外にある出版社。元々1914年に書店として事業を始め、その後出版業を設立した。リガの中心に複数の店舗(書店)を有し、自社商品の他にも国内外の本を取り扱う。
 面談いただいたのは、同社のマネージャーであり、ラトビア出版社協会の会長を務められているRenate Punkaさん。オフィス内の各セクション、広大な敷地内にある物流基地を見学させていただき、オフィス内に作られた自社の歴史を紹介するコーナーでは同社の第1冊目として刊行された本を見せていただいた。

 

写真14 旧市街のショッピングモールに入っていた店舗。

 

販売ルートの開拓
 今回の視察では、現地で日本の書籍の販売ルートの開拓という任務があった。訪問先の書店で日本の本について問い合わせてみたが、一部英訳の翻訳ものを除き、日本の(日本語で書かれた)本は見当たらなかった。書店を経営する二つの出版社は、自社以外の本も取り扱う取次の機能も果たしていた。そこで日本の本の取り扱いについて問い合わせてみたところ、興味をもっていただくことはできたが、具体的に販売につながる話は出来なかった。

 

むすび
 図書展と市内にある書店・出版社の視察で、今回の専門家派遣の日程は滞りなく終えることが出来た。ただし、与えられた任務をすべて果たせたとは自信をもって言えない。特に日本のことをインターネットやテレビ等の映像などではなく、本を通じて、もっと沢山の人に伝えることが出来たのではないか、それには事前の準備に問題があったのではないかと、今になって思う。だが、図書展で実感した日本への関心の高さと、ラトビアの人たちの本を愛する国民性が、この国際図書展をきっかけとして、両国の本を介した更なる交流に繋がることを願い、私の報告とさせていただきたい。

 

ラトビアに関するホームページ
◇一般社団法人出版文化国際交流会 「世界の国際ブックフェア 現場からの報告
外務省 ラトビア基礎データ 
在ラトビア日本国大使館(Embassy of Japan in the Republic of Latvia) 
ラトビア政府観光局公式ポータル
駐日ラトビア共和国大使館(Embassy of Latvia in Japan) Facebook

 

謝辞
 この度の国際図書展への派遣に際し、沢山の方にお世話をいただいた。海外の図書展への派遣という自分には分不相応な任務であったために色々ご心配をおかけした。こうして無事に報告が出来るのは多くの方の助けがあったからである。ここにお名前をあげ、御礼にかえさせていただきたい。
 本派遣事業の主催者で、今回の派遣に多くの支援をいただいた、ご担当の大川敬子様をはじめ国際交流基金の皆様に感謝申しあげる。そして共催者である出版文化国際交流会の江草忠敬会長、横手多仁男専務理事、新藤雅章事務局長、佐藤佳苗事務次長には、このような貴重な機会をあたえていただき、また事前の打合せから渡航に関する手配、帰国までの段取りについてご指導いただいた。感謝の念が堪えない。そして在ラトビア日本国大使館の多賀敏行大使をはじめ、上薗正幸書記官他スタッフの皆様には、現地で周到な準備から当日の急な対応までお手数をおかけした。心より御礼を申し上げます。最後になりましたが、大学出版部協会の山口雅巳前理事長、黒田拓也現理事長、後藤健介国際部会長、岡田智武国際副部会長には派遣に至るまでに、様々なかたちでアドバイスをいただいた。ここに重ねて感謝の御礼を申し上げます。

 

参考資料 「バルティック・ブックフェア2014」展示用に選書を行った大学出版部協会の出展書籍のリスト


出展書籍リスト(バルティック・ブックフェア2014<2014.2.28〜3.2>チープサラ国際センター)

  1. 新北海道の花 梅沢 俊 著/北海道大学出版会
  2. まいまいさんとなめくじさん おの ななせ 絵・文/弘前大学出版会
  3. 子どもと保育者のためのおりがみアイディア 川並知子・広瀬知里 著/聖徳大学出版会
  4. 大相撲行司と軍配房と土俵 根間弘海 著/専修大学出版局
  5. 関東の仏像 副島弘道 編/大正大学出版会
  6. 能面ポストカードブック 高津紘一・荻野丹雪 著/玉川大学出版部
  7. かんじのえほん 灰島かり 文・小中大地 絵/玉川大学出版部
  8. 兎とかたちの日本文化 今橋理子 著/東京大学出版会
  9. 生き物の描き方 盛口 満 著/東京大学出版会
  10. ドボク・サミット ドボク・サミット実行会 編/武蔵野美術大学出版局
  11. アリの巣の生きもの図鑑 丸山宗利ほか 著/東海大学出版会
  12. 高度1万メートルから見たオーロラ 國分勝也 著・写真/東海大学出版会
  13. EELS ON THE MOVE 黒木真理・塚本勝巳 著/東海大学出版会
  14. 江戸の庭園 飛田範夫 著/京都大学学術出版会
  15. ものづくり上方“酒”ばなし 松永和浩 編著/大阪大学出版会

 
   
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